甲子園 来年「継続試合」導入も 大会本部「昨年も議論した」 今年2試合ノーゲーム
2日連続順延していた全国高校野球選手権は19日、甲子園球場で行われたが、1回戦の近江-日大東北の一戦は、五回途中で降雨ノーゲームとなった。試合は第2試合の西日本短大付-二松学舎大付とともに20日に順延。第3試合の京都国際-前橋育英、第4試合の作新学院-高松商は天候の推移を見ながら午後3時の開始を目指す異例の措置となった。
日本高野連小倉好正事務局長、朝日新聞社・山本秀明高校野球総合センター長が会見。ノーゲームに至った経緯や今後の日程などについて説明した。また、来年以降の「継続試合」導入の可能性も示唆した。
小倉事務局長は「われわれとしてはサスペンデッドという言葉ではなく継続試合という名で昨年も議論していました。それも含めて今後も検討していきたいと思います」と話した。
今大会のノーゲームは、12日のノースアジア大明桜-帯広農に続き2度目。1大会で別カード2試合がノーゲームとなるのは、1922年の第8回大会以来99年ぶり。(09年は如水館-高知が2試合連続でノーゲーム)。17日には、大阪桐蔭-東海大菅生の試合が大雨により八回降雨コールドとなった。高校野球は七回終了、もしくは七回表終了時に後攻がリードしているなどの条件を満たした場合に試合成立となる。
降雨コールドの是非を巡って、各メディアやネット上で議論されることとなったが、「大会本部などにも電話などは頂いております。数は把握しておりません」とクレームもあったという。
その上で、「投手の傷害予防、投球数制限でいろんな課題が出ています。選手権大会が終わってから整理して検討していきたいと考えます」とした。