阪神園芸 再び神整備 今度は水浸しのグラウンドを1時間20分で整備完了

 第3試合開始前、グラウンド状況が回復した甲子園(撮影・高石航平)
 天候とグラウンドが回復し、定刻通りに開始となった前橋育英と京都国際の第3試合(撮影・高石航平)
 突然の大雨により中断となり、シートが敷かれるマウンド(撮影・高石航平)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、京都国際-前橋育英」(19日、甲子園球場)

 阪神園芸が再び執念の“神整備”を見せた。

 この日の第1試合は五回2死で降雨ノーゲームとなり、第2試合も中止。第3試合を15時開始を目指して行う予定とされていた。第1試合の五回から強まった雨はその後も強弱を繰り返して降りつづき、聖地を水浸しにした。

 小雨となった13時30分。阪神園芸職員約10人がスコップを手にグラウンドに現れた。まずは内野の縁にある人工芝ゾーンにたまった泥を除去。同時に両ベンチのブルペンの整備も行った。

 13時47分からは水たまりに金槌で杭を打ち付けては抜く作業。一塁付近と三塁付近の大きな水たまりに繰り返し行い縮めていった。13時52分には外野にローラーかけを実施。水が引き始めた13時56分には、たまった水を吸う通称“オムツ”を内野の水たまりに置き、水抜き作業を加速させた。

 14時にはマウンドとバッターボックスのシートを撤去。14時3分からぬかるんだマウンドの土を掘り返し、新しい黒土を入れ整備した。14時6分にはバッターボックスにもオムツを投入。14時10分には黒土を入れ木のトンボで整えた。

 14時12分には、園芸スタッフがスポンジを手に取り、手作業で内野の水たまりを吸水。手を真っ黒にしながら懸命に水を抜いた。

 14時16分には京都国際、18分には前橋育英がベンチ入り。内野の緩んだ箇所にも白土が入れられ始めた。14時34分からライン引きを始め、35分からコートブラシでマウンドの円に沿っての整備を開始。14時50分に作業を終了した。

 園芸スタッフがグラウンドに現れた13時30分から1時間20分でグラウンドを整えた。

 3日連続順延となった15日の大会3日目第1試合では降雨により、8時開始予定の試合が11時に変更。同様に水に浸ったグラウンドをわずか51分で整備し時間に間に合わせた。ネット上では「神整備」と称賛されていた。

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