オリックス山本由伸126球完投で初の10勝「1つずつ優勝に近づけるように」
「オリックス2-1西武」(20日、京セラドーム大阪)
首位オリックスが吉田正尚のサヨナラ犠飛で劇的な勝利を飾った。エース山本由伸は126球を投げて9回3安打1失点完投、10奪三振。自己最多の10勝目を挙げた。
吉田正とともに上がったお立ち台。「接戦だったので勝ち切れてとにかくうれしいです」。126球の力投にも「集中して投げられたので最後までいいボールがいっていたと思います」と振り返った。
山本は三回に岸に左越え本塁打を浴びたが、四回以降はパーフェクトに抑える投球だった。「先制点を与えてしまったんですけど、何とか逆転を信じて粘り強く投げられたと思います」と明かす。
同点で迎えた九回、西武の守護神・平良からジョーンズの四球、福田、宗の連打で1死満塁とし、吉田正が初球真ん中に入る甘い球を強振。中堅フェンス際に高々と決勝打を放った。山本に白星がついた。
吉田正へは「本当に頼りになるなと。そんな先輩です」と話しつつ「多分終わったら、『きょうも打ったぞ』みたいに言ってくると思うんですけど…。とりあえずありがとうございます」と笑いを誘った。
エースと主軸の活躍で、引き分け寸前から勝利をもぎ取った一戦。山本は「試合数も少なくなっていきます。1つずつ優勝に近づけるように頑張ります」とファンに誓った。