オリックス・山本 初10勝!さすが金侍!完投7連勝でチームサヨナラ3連勝!
「オリックス2-1西武」(20日、京セラドーム大阪)
日本のエースは強かった。オリックス・山本由伸投手が東京五輪後の初登板で3安打1失点、10奪三振で今季3度目の完投。サヨナラ勝利を呼び込み、自身7連勝で初の2桁勝利を手に入れた。
圧巻の投球だった。初回先頭の外崎を3球連続の空振りで三振。三回に岸に一発を浴び先制を許すが、その後の2死二、三塁の場面では中村をスライダーで空振り三振。追加点を許さなかった。
「ホームラン打たれたあとはズルズルいかないことを心掛けている。前に飛ぶといろんなことが起こるので空振りを取るつもりで思いっきり投げました」
すると、四回から九回までパーフェクト投ピッチング。自己最多126球を投げきり、打線の援護を待った。
実は試合前に中嶋監督に「安心して見ててください」と宣言していた。そのため八回を投げ終えた時点で100球を超えていたものの、指揮官は交代させるつもりがなかった。
「冗談ですよ。“きょうは立たない(交代を告げない)からな”って言われたんで言っただけです(笑)」
これでハーラートップの宮城に並び、投手3冠に返り咲いた。「なんとか“宮城さん”に置いていかれないように頑張ります」と負けん気の強さも見せた、頼れる右腕。「少しずつ優勝に近づいて行けたら」。25年ぶりの悲願へ最強のエースが導く。