金村義明氏 中田翔問題は順序違う「どこの球団で会見してんねや」巨人は「すごい補強」
野球解説者の金村義明氏が23日、MBSラジオ「上泉雄一のええなぁ!」(月~木曜、後3・30)に出演。同僚への暴行騒動後、日本ハムから巨人へ移籍した中田翔について触れた。電撃移籍は「びっくりした。トレード決まったよって(聞いたときは)うそやろうって。河口湖でゴルフしてるときに電話がじゃんじゃんかかって共通の知人もいるし」と振り返った。
「週刊カネスポ」のコーナーでも中田を取り上げた。金村氏は「中田翔には1つだけ。(日本ハムの)栗山監督も泣きながら何か言うてたけど、歴代の監督が悪いわけやな。ああいう風にしてしまった、お山の大将に。中田本人は悪気ないという。高校の時からお山の大将でやってたんやから」と指導者の責任に言及。「先輩がいて、(だんだん)いなくなって。(周りも)ヨイショばっかりしてるようなコーチやからしょうがない」と続けた。
そして、「だから、こういう問題が起こって出場停止になるんやったら、まず北海道であんだけ優しい応援してくれてるファンに対して、茶髪を黒く染めてひげ剃って。どこの球団で記者会見してんねやっていう話やもんね」とピシャリ。「北海道でまず記者会見して『申し訳ない、一から出直す』と。そこで巨人から救いの手が来たと。『頑張ってきます』言ったら、北海道の人はみんな拍手で送り出す。『頑張って来い』と」と筋道が違うとして、日本ハム球団の対応を残念がった。
「(今回は)日本ハムファンを無視したようなやり方やから違和感を感じる」と最後まで首をひねった金村氏。短期間の出場停止で中田を起用した巨人側については「もともと4番(打者)ばっかり集めるチーム。頼まれたトレードだし、選手も獲られない。喜んだトレードやと思うで」とコメント。
22日に移籍初本塁打を放った中田の実力に太鼓判を押した上で「中島(宏之)と比べても翔の方が脂乗り切ってる。相手も怖いし、一生懸命やったら間違いなく活躍する。FAで行ったプレッシャーと全然違うから。(巨人は)ものすごい補強」と見方を示した。