智弁和歌山・高嶋前監督 孫の奨哉2安打に「家で威張るでしょう」と大喜び

 8回、高嶋は右前打を放つ(撮影・佐々木彰尚)
 5回、高松商・大平の三ゴロをさばく智弁和歌山・高嶋(撮影・高石航平)
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 「全国高校野球選手権・3回戦、智弁和歌山5-3高松商」(24日、甲子園球場)

 智弁和歌山が大会2週間を経過して迎えた初ゲームで高松商を下し、13年ぶりのベスト8進出を決めた。

 高嶋仁前監督(75)は甲子園で試合を見守り「最初はみんなちょっと硬かったが、先取点を取ってからはリラックスしていけた」とナインをたたえた。

 孫で7番に座った奨哉内野手(3年)が二回にチーム初安打を放つなど2安打の活躍。「試合前、電話で『調子が悪いんや』と言っていたので、センター中心に打てと言った。そしたらライト前2本。ヒットになる確率の高い所へ持って行ったのでよかった」とアドバイスが効果を発揮したようだ。

 自身は海星(長崎)で夏の甲子園に1963、64年と連続出場したが、いずれも初戦敗退で通算1安打だった。高嶋氏の長男で、奨哉内野手の父・茂雄さんも智弁和歌山で91、92年夏に出場し、いずれも初戦敗退。92年に1安打を放った。「私も父親も勝っていないので、今回は勝ててよかった。2人分の安打と同じだけ打ってくれた。家へ帰ってきたら『打ったで~』と威張るでしょうね」と目を細めた。

 奨哉は「(祖父から)思い切っていけ、と言われていた。思い切ってできた。点数は80点ぐらい。守備だったり、甘い球を打ちにいけていない(ので)」と手応えと反省を口にした。親子3代で甲子園で安打を放ったことには「初球から自分らしくいけて、自信になった。この自信を次の試合にもつなげたい」と語った。

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