明徳義塾・加藤 女房弾「右手に勇気」強気リードで代木完封&8強導いた

 「全国高校野球選手権・3回戦、明徳義塾2-0松商学園」(25日、甲子園球場)

 明徳義塾(高知)が松商学園(長野)を完封で破り、2016年以来の8強進出。1点リードの六回、加藤愛己捕手(3年)が大会第28号となるソロ本塁打を放ち、貴重な追加点を奪った。捕手としてもエース・代木大和投手(3年)の甲子園初完封をアシストするなど、攻守に存在感を示した。

 1点リードの六回2死走者なし。内角の厳しいコースを、加藤は両腕を体に巻き付けるようにして振り抜いた。「インコースを前の方でたたこうと思い、力が抜けた分、振り切れた」。高々と舞い上がった打球は、強めの浜風に押され左翼席へ着弾。好投を続けていた代木を後押しする、貴重な一発となった。

 リードでも「繊細なところがある」という代木を引っ張った。七回2死一、三塁のピンチで4球連続の内角攻め。「代木が、状態がものすごく良かったので思い切っていった」。強気に大胆に。会心のリードを見せた。

 「右手に勇気、左手に信頼を」。加藤が好きだという言葉の一つだ。米大リーグ・マリナーズなどで活躍した城島健司氏(45)を題材とした書籍の目次の一節。「サインを出すのは右手。捕手が迷ったらいけない。左手のミットでどんな球も止められないとダメ。全てが詰まっていた」。この言葉と、日本人捕手初のメジャーリーガーへの憧れを胸にマスクをかぶる。

 準々決勝は智弁学園。2戦連発の前川右京外野手(3年)を筆頭に打撃の状態を上げているが、加藤は「ガンガン振ってくると思うが、攻めの気持ちで戦っていく」と、真っ向勝負を宣言。強気に勝利を誓った。

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