智弁学園、春夏通算40勝 前川2試合連発!高校通算37号 仲間のアドバイスに感謝
「全国高校野球選手権・3回戦、智弁学園7-1日本航空」(25日、甲子園球場)
3回戦4試合が行われ、智弁学園(奈良)は今秋ドラフト候補の前川右京外野手(3年)が2試合連発となる2ランを放って勝利に貢献。
目覚めた怪物スラッガーの勢いが止まらない。「今日初ヒットがホームランでうれしかった」。前川が2回戦・横浜戦に続いて2試合連発で、高校通算37号となる特大弾をたたき込み、智弁学園の甲子園春夏通算40勝に花を添えた。
五回まで日本航空・バデルナに抑え込まれた。だが、小坂将商監督(44)の「ここで負けてええんか!」というゲキが飛ぶと、0-1の六回から反撃スタート。3-1と逆転して迎えた九回1死一塁で、前川が「左投手の外角の変化球が打ててなかったので何とか打ちたかった」と外寄りのスライダーに反応。浜風の逆風を物ともしないダメ押し2ランを右中間に放り込んだ。
仲間の助言に救われた。七回まで2三振。ベンチで横に座っていた岡島光星内野手(3年)に「俺どうなってる?」と客観的なアドバイスを求めた。「力んでバットが出ていない」。指摘を受けて入った最終打席。「気持ちを落ち着かせて入ったら打てた」と感謝した。
智弁学園は夏は10年ぶりで、今春センバツに続く8強入り。次は好投手・代木擁する明徳義塾との名門対決となるが、「どこが来てもつぶしに行くだけ」と言い切った前川。目指す頂まであと3つ。攻めの手は一切緩めない。