盛岡大付・渡辺翔真 任せられるエース「幸せだった」魂の340球

 「全国高校野球選手権・3回戦、近江7-4盛岡大付」(25日、甲子園球場)

 出番はすぐに巡ってきた。盛岡大付は三回1死一、二塁から登板したエース・渡辺翔真投手(3年)。「ここで俺が流れを止めてやろう」。強い気持ちで立ち向かったピンチを鮮やかに脱してみせた。

 初戦の鹿島学園戦で完封勝利を挙げ、2回戦の沖縄尚学戦で八回2死まで完全投球。甲子園で2試合18イニング連続無失点は自信に変わった。しかし六回に今大会初失点を喫すると、終盤にも追加点を許して終戦。それでも関口清治監督(44)は「彼(渡辺)は技術以外の部分が、一番しっかりしている。しっかりと任せられるエースに育った」と称賛を惜しまない。

 投手として成長できた要因は洞察力。中堅を守っていた時、「先輩の投球、相手打者を見ていたことが大きかった」と数多くのヒントを得て、良い部分を積極的に吸収した。今夏、甲子園で24回2/3を4失点(自責2)と堂々とたる投球を見せた。魂の340球に「幸せだったな」-。試合後、そう仲間と交わした言葉には充実感が満ちていた。

◆渡辺 翔真(わたなべ・しょうま)2003年6月4日生まれ、18歳。埼玉県出身。175センチ、75キロ。右投げ右打ち、投手。小2から所沢リトルで野球を始め、狭山台中では武蔵狭山ボーイズでプレー。3年時に関東選抜に選出された。盛岡大付では1年春からベンチ入り。最速139キロ。

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