甲子園 堅田審判が勇退“伝説の名勝負”延長十八回を投げ抜いた元星稜エース

4回、ジャッジする堅田塁審(中央)=撮影・北村雅宏
2回、アウトをコールする堅田外司昭一塁塁審=甲子園(撮影・高部洋祐)
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 元星稜投手で1979年夏の箕島-星稜延長十八回の熱戦を投げ抜いた堅田外司昭さん(59)が、03年から務めてきた甲子園の審判を29日の決勝で勇退した。最後は“智弁対決”で一塁塁審を務めた。堅田さんは「若手も育ってきた。若い人に(甲子園で審判を務める)チャンスを増やしたい。自分は十分やらせてもらったので」と勇退の理由を語った。

 甲子園の「史上最高の試合」と呼ばれる名勝負が、元球児の道を決めた。堅田さんは星稜のエースとして79年に春夏連続で甲子園に出場。夏の3回戦で箕島と対戦し、引き分け再試合を目前にした延長十八回にサヨナラ打を浴びて3-4で敗れた。208球を投げ抜いた試合後、その試合の永野元玄球審から試合球を手渡されたことが、社会人野球を経た後の審判への道にもつながった。

 甲子園でのラストゲームを終えた堅田さんは「“最高試合”と言われる試合に携わらせていただき、(球児にとって)自分たちの試合が“最高試合”になるようにと考えてきた。甲子園での毎試合がいい試合になるように18年間務めてきた」と振り返った。

 今後も「野球界のお手伝いをしたい」と地方大会などで審判は続ける予定。野球界への恩返しを続けていくという。

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