日本ハム・伊藤 プロ初完投初完封!九回志願の続投 誕生日前祝いの熱投134球
「西武0-6日本ハム」(29日、メットライフドーム)
23歳最後の登板を、最高のパフォーマンスで締めくくった。日本ハム・伊藤が自己最多となる134球を投げ抜き、プロ初完投初完封。31日に迎える24歳の誕生日に向け、自らを盛大に“前祝い”した。
雪辱をきっちり果たした。「前回がふがいない投球でした」と振り返るのが、東京五輪後初戦だった前回21日の楽天戦。5回10安打6失点と打ち込まれ、「この1週間、ずっと課題に取り組んできた」とそのシーンを映像で何度も見直し、この日の結果につなげた。
右腕にとって八回以降は未知の領域だったが、臆することはなかった。「もう1イニング行きます」と荒木投手コーチに志願。九回には先頭の栗山に安打を許すも、中村、外崎、代打・川越を退け、最後まで三塁さえ踏ませなかった。
西武に初勝利し、パの全球団から白星を挙げた右腕。チームトップの8勝目に「五輪に行ってから自分のレベルの低さを感じた。まだまだ足りない部分がある」と言い切るルーキーの活躍は、まだまだ止まらないはずだ。