DeNA 三浦監督も見逃さなかった宮国の姿「育成で入ってからも黙々と練習して」
「DeNA8-2巨人」(7日、横浜スタジアム)
8月30日に育成から支配下契約したDeNA・宮国椋丞投手(29)が古巣・巨人相手に5回2失点で移籍後初勝利を挙げた。プロ通算22勝目は巨人時代の2017年7月12日・ヤクルト戦以来、実に1518日ぶりの白星となった。
立ち上がりに2点を失ったが、「このままズルズルいっては、何も成長できていない」と自らを奮い立たせた。二回は三者凡退に抑えるも、三回~五回は再々のピンチを招いた。だが、「とにかく気持ちで負けないように、しっかりと腕を振った」と無失点に切り抜けた。
すると味方打線が今季最多タイとなる1イニング7得点の猛攻で巨人を突き放した。この回打席が回った宮国は、代打が送られお役御免。代打で出場した楠本が3ランを放つ最高の形となった。
試合後、捕手の山本からウイニングボールを受け取った宮国。三浦監督と最高の笑顔で記念撮影も行われた。指揮官は「うれしかったですよ」と会心の笑顔。「おめでとうと。今日はいっぱい連絡が来るぞ」と言葉を交わし、「育成で入ってからも黙々と練習をして、今日のチャンスをつかんだ。粘りの投球ができていた。次もチャンスがあると思います」と賛辞の言葉と同時に、次回へ期待した。
ケガ、戦力外、育成契約とはい上がってきた右腕。「(今日は)周りの方への感謝を1番に思って、グラウンドに立てました」と“感謝”を忘れなかった。
チームは敗れると、自力でのクライマックスシリーズ進出が途絶えるとこだったが、経験豊富な右腕。大量得点をもぎ取った打線とチーム一丸の勝利で快勝した。