巨人 執念ドローで3位転落阻止 丸26打席ぶり安打で同点 九回3点差追い付いた
「DeNA5-5巨人」(9日、横浜スタジアム)
すさまじい執念だ。九回に3点差を追いつき、ドローに持ち込んだ。負ければ引き分けを挟んでの今季初5連敗と3位転落の危機だったが、これを土壇場で阻止。原監督は「すごい価値ある引き分けが多いね。本当に」と目を細めた。
九回に2点を奪って4-5とし、なおも2死一、二塁。この場面で途中出場していた丸に打順が巡った。不振を極めてスタメン落ちしていた男が「何とかしたいという気持ちだけで食らいついていきました」と右前にしぶとく運ぶ同点の適時打。苦しみ抜いた末の26打席ぶりの安打が、貴重な一打となった。
丸の一打に「ナイスバッティングでしたね。だいたい3打席に1回くらい、ああいうバッティングをしてくれるとうれしいね」と笑みを浮かべた指揮官。「(九回の)ああいう場面で、3点取れたというのがね、明日からまたつなげるというところでしょうね」と言葉に力を込める。
今後も現有の1軍戦力で戦う。当初、「右第3中手骨骨幹部骨折」の影響で離脱していた梶谷と新外国人のハイネマンが、10日に1軍に合流する予定だったが、今後も2軍で実戦出場させるため見送られた。10日もワンチームで底力を見せ、8試合ぶりの勝利を目指す。