日本ハム・栗山監督がチーム鼓舞「もっともっと今できることがあるはず」
「日本ハム4-4ソフトバンク」(10日、札幌ドーム)
日本ハムは最終回に追いつかれ、後味の悪い引き分け。対ソフトバンク戦での8試合ぶりの勝利とはならなかった。
先発の河野は四回に制球を乱し連続死球から2失点。五回にも1点を失ったが、六回は三者凡退に退け6回3失点と試合を作った。
打線は相手先発のマルティネスを攻略できず、9月7日楽天戦の六回から27イニング連続無得点と苦しんでいたが、救援陣をつかまえた。七回に佐藤の右中間への適時二塁打で1点を返すと、近藤の右前適時打、浅間の二塁への2点適時打。ソフトバンクはこの回に板東、渡辺雄、田中、古谷の4投手をつぎこんだが、4点を奪い逆転に成功した。
1点のリードを守りながら九回を迎えたが、B・ロドリゲスが誤算だった。制球が定まらず、連続四死球でピンチを広げると2死二、三塁で三森に中前への同点適時打。勝ち越しだけは、防いだ。
栗山監督は試合を振り返り、「なんとかしようと思って全員がやっているんだけど、勝ちきれないことはしっかり受け止めてやっていきます」と険しい表情。冷え切っていた打線に復調の気配は見えたが、「結局この3試合で(点を)取ったのはあの1イニングだけ。もっともっと工夫していかないところもあるし、もっともっと今できることがあるはず」と語気を強めた。