日本通運・柴田 154キロ1回2K 7球団10人スカウト前に剛腕披露
「オープン戦、日本通運3-1ENEOS」(10日、日本通運グラウンド)
最速156キロ右腕で今秋ドラフト候補の日本通運・柴田大地投手(23)が10日、さいたま市内でのENEOSとのオープン戦で持ち味を存分に発揮した。阪神など7球団10人のスカウトの前で九回に登板し、1回2安打無失点。この日最速154キロの速球を軸に、2三振を奪った。
剛速球がうなりを上げた。「まとまってきている」と手応えをつかむ真っすぐは、ほとんどが150キロ台。安打と四球で2死満塁としたが、最後は落差の大きい147キロのスプリットでバットに空を切らせた。
大学時代は右肘のトミージョン手術などケガに泣いて公式戦登板がなかった中、今春に出番をつかむと8月に自己最速をたたき出した。視察したオリックス・牧田編成部副部長も「空振りを取れるストレートの質。能力的にはすごい」と評価。才能を開花させつつある剛腕が、あと1カ月に迫ったドラフト戦線に名乗りを上げた。