西日本工大・隅田、7球団の前で完投星 緩急自在3安打1失点 阪神スカウト「下柳さんみたい」
「九州地区大学野球選手権北部九州ブロック大会、西日本工大3-1久留米工大」(11日、長崎ビッグNスタジアム)
西日本工大の今秋ドラフト1位候補左腕・隅田知一郎投手(4年・波佐見)が9回3安打1失点で完投。阪神を含む7球団のスカウトの前で緩急自在の巧みな投球を披露した。
「いつもとは違うところを見せたかった」と、この日は110キロ台のカーブを多投。直球も自己最速タイの150キロをマークし、30キロ差以上の緩急で12個の三振を奪った。隅田は「本当に久しぶりに(カーブを)投げたんですけど、目線を変える意味でも良かったと思う」と手応えを口にした。武田啓監督も「変化球が良かったですね。新しい“NEW隅田”が披露されましたね」と頬を緩めた。
阪神は畑山統括スカウト、和田TAら3人態勢で視察。担当の前田スカウトは「走者を出してからは下柳剛さん(元阪神)みたいに打たせる上手さがある。上位は間違いない」と高評価した。
1日にはプロ志望届を提出し、既に阪神を含む複数球団とも面談済みの隅田。「選んでいただけたところで頑張りたい」と12球団OKの姿勢を示し、運命のドラフトの日まで猛アピールを続ける。