DeNA、対巨人6連勝 牧17号V2ラン「20本狙っていきたい」
「巨人2-3DeNA」(14日、東京ドーム)
グラウンドでの堂々たる姿は新人の領域を超えている。七回1死でソトが頭部死球を受け、巨人・山口が危険球退場。ざわつく球場の空気をルーキーのDeNA・牧が一振りで変えた。
「結果を恐れずいきました」と代わったばかりの田中豊の初球を完璧に捉えた。快音を残した打球は左中間に突き刺さる17号勝ち越し2ランとなった。
9月は、この日の試合前時点で打率・138、0本塁打、2打点。状態が下降気味の中、首脳陣も復調を待っていた。田代コーチは「上半身じゃなく下から連動した方がいい」と本人が気づけなかった部分をアドバイス。10日の指名練習では三浦監督が打撃投手を務めた。決勝アーチに指揮官は「一振りで決められる勝負強さ。さすがです」と喜んだ。
牧の今月初アーチで対巨人戦は6連勝(2分けを挟む)。「本塁打の数を気にすると打てなくなるが、せっかくなら20本狙っていきたい」。ひたすら貪欲に、勝つために戦う牧の姿は日に日に大きくなっている。