ソフトバンク・千賀134球熱投報われず2敗目 チームは自力V再び消滅
「ソフトバンク1-3ロッテ」(14日、ペイペイドーム)
ソフトバンク・千賀は1-1の八回2死満塁で、レアードに対してフォークボールを5球続けた。フルカウント。ここでサインが決まらずにタイムを取って捕手の甲斐と話し合う。選んだのは外角へのカットボールだった。しかし、足元に強くはじき返された打球は内野安打となり、重すぎる2点を失った。
逆転優勝へ向けこれ以上負けられない、首位ロッテとの3連戦初戦。2連続となる中5日での登板は気迫十分に立ち向かい、最速159キロの速球に加え、フォークボールの落差も抜群だった。今季最多の134球を投げきり、自己最多に並ぶ14三振を奪った。それでも必勝を期した試合で黒星を喫し「大事なところで粘れなかった」と悔やんだ。ロッテとの差は7・5ゲームに広がり、一度は復活した自力優勝の可能性が再び消滅した。