DeNA・今永の“圧”に三浦監督が笑う「代えんじゃねーぞという顔で見てきた」
「DeNA9-1中日」(19日、横浜スタジアム)
DeNAが12安打9得点で中日に圧勝。9連戦を連勝スタートと好発進した。先発の今永昇太投手(28)は9回、118球4安打6奪三振1失点で5勝目。完投勝利は2019年8月18日・広島戦(マツダ)以来となった。
圧巻の投球だった。9イニング中、6イニングを三者凡退に。唯一のピンチは五回無死一、三塁だったが堂上を併殺打に打ち取り、最少失点に切り抜けた。お立ち台では「本当に何事にも変えがたい充実感。疲れもぶっとぶような心地よさがあるのでこれから何回も完投したい」とファンに誓った。
味方打線の援護もあったが、六回2死二、三塁では151キロの直球を捉え、中前に2点適時打を放ち、ベンチの三浦監督も手をたたいて喜んだ。指揮官は「初回の初球を見ていいぞと思った。球数も良い感じで、八回が終わって表情を見に行ったら、(今永が)代えんじゃねーぞという顔で見てきた」とうれしそうに振り返った。
最後の打者を打ち取ると、マウンドを足で慣らした。今永は「小学校からの教えで、自分で使ったら自分で直そうみたいな感じです。例えるならトイレットペーパーを三角折りにする感じです」と説明した。
昨年左肩の手術を受け、今季は開幕不在。だが登板する度に結果が付いてきた左腕。復活かと問われた指揮官は「完全復活は1年間ローテを守ってからだと思います」ときっぱり。今永も「たった5勝しかしていない。前半の遅れを取り返さないと行けないし、現状に満足していない。まだまだやることがある」。今永はまだまだ上を目指している。