「スピード以上にキレ」とスカウト 来年のドラフト候補 須磨翔風・槙野は好投も敗戦
「秋季高校野球兵庫大会・3回戦、神戸国際大付5-2須磨翔風」(20日、明石トーカロ球場)
須磨翔風は今夏覇者の神戸国際大付との接戦に敗れ、3回戦で敗退した。
阪神など6球団のNPBスカウトが視察する中、来秋ドラフト候補右腕・槙野時斗投手(2年)が先発し8回10安打5失点。「2巡目から捉えられてきて、変化球に逃げてしまった」と唇をかんだ。
それでも随所に才能の片りんは見せた。この日の球速は130キロ代後半にとどまったが、神戸国際大付打線を中盤までは直球で力押し。巨人・岸スカウトは「スピード以上にキレを感じて回転数が多い。阪神の秋山のように、球速は出ていなくても打ち取れる」と直球の質を評価した。
今夏の甲子園でも活躍した神戸国際大付の楠本晴紀投手(2年)と互角の投げ合いを演じた槙野。「自分のストレートには自信が持てた」と敗戦の中にも確かな手応えは得た。「自分の冬の頑張り次第。楠本君を抜けるように練習します」。秋の悔しさを胸に一冬を越え、さらなる成長を遂げる。