元プロ監督対決は大産大付に軍配 NPBスカウトも視察、川口が1失点で完投勝利

 「秋季高校野球大阪大会・4回戦、大産大付2-1興国」(25日、南港中央野球場)

 大産大付の元ソフトバンク・田上秀則監督と興国の元ロッテ・喜多隆志監督の元プロ監督対決は、大産大付が勝利した。

 NPBスカウトも視察する中、背番号11の最速143キロ右腕・川口咲斗投手(2年)が先発し、7安打1失点で完投。今夏準Vの強豪相手にも真っ向勝負で立ち向かった。

 「初球のストライクを変化球でしっかりとれた」と、縦横2種類のスライダーやカーブでストライク先行の投球。田上監督から試合前にもらった「落ち着いて“大人の投球”を心掛けて」のアドバイス通り、緩急を駆使し相手を抑え込んだ。

 1点リードの九回2死一、二塁の危機では、この日最速の142キロをマークして空振り三振を奪いゲームセット。持ち味の力強い直球も要所で光った。

 練習試合も含めて自身初の完投に「気持ちいいです」と満面の笑みを見せた川口。「やるしかない」と181センチ、88キロのロマン溢れる未完の大器が、大阪の強豪をなぎ倒していく。

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