ソフトバンク・工藤監督「うちの勝ちパターン」で3連勝 3位楽天と0・5差に
「ソフトバンク5-2西武」(28日、ペイペイドーム)
ソフトバンクが西武・高橋に19年4月21日に勝って以来、891日ぶりに土をつけた。
3季にまたがり9連敗を喫していた“天敵”を試合序盤の2発で沈めた。二回裏、デスパイネが先制5号2ランを放つと、さらに甲斐にも11号2ランが飛び出して一挙4点を先行した。
先発したエース千賀は「野手の方が先制点を取ってくれ、チームとして凄く良い試合運びができたと思います」と、心強い援護点をもらったことで落ち着いた投球を見せた。工藤監督も「丁寧だった」と走者を出しても要所を締めた。
しかし、七回に自身の暴投などから無死二、三塁とピンチを背負った。2死までこぎつけたが、岸に2点タイムリーを浴びたところで降板。「イニング途中で降板し難しい試合にしてしまった。中継ぎの方、野手の方に本当に申し訳ないです」と反省を口にした。
それでも、この回は岩嵜が最後はしのぎ、八回のモイネロ、九回の森と必勝継投で逃げ切った。千賀は7勝目をマーク。岩嵜とモイネロにはホールドがつき、森は13セーブ目を挙げた。「それがうちの勝ちパターン」と工藤監督も満足そうな笑みを浮かべた。
チームは3連勝。ソフトバンクの順位は4位のままだが、この日首位ロッテが敗れてゲーム差は6となった。1週間前の9月21日には最大9あった差を短期間でぐっと縮めた。また、3位楽天には0・5差と詰め寄った。CS圏内もすぐそこだ。王者の底力は誰もが知っている。ソフトバンクの足音が次第に力強さを増してきた。