ソフトバンクまだあるぞ ロッテと5差に 工藤監督「いい形となってきている」

 ポーズをとるソフトバンク・松田
通算300本塁打を達成し、記念ボードを手にポーズをとるソフトバンク・松田
4連勝し喜ぶソフトバンクナイン。中央は松田
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 「ソフトバンク9-0西武」(29日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクは4連勝。貯金を「2」に増やした。ソフトバンクが貯金を2つ以上作ったのは8月26日以来、34日ぶり。

 圧勝だった。初回に2番栗原が適時二塁打を放ってあっさり先制。三回にはデスパイネの2点二塁打に続き、松田が通算300号のメモリアル弾となる2ランで畳みかけて一挙4点を奪った。五回にも松田の犠飛と牧原大の2点二塁打で3点を追加し、試合中盤で早くも8-0と大きくリードを広げて、楽勝モードに持ち込んだ。

 先発のマルティネスは6回無失点で9勝目。「まず野手のみんなに感謝したい。先に点を取ってくれて、非常に楽に投げる事ができた。甲斐ともしっかりとコミュニケーションを取り、ストライクゾーンの中で勝負することができたことが、良い投球につながったと思う。攻めの投球ができたと思います」と振り返った。残り3イニングは甲斐野、古谷、田中とつなぎ完封リレーを完成させた。

 このところ投打の歯車がかみ合うソフトバンク。ここ8戦で7勝と一気に上昇気配だ。ただ、工藤監督は試合後、「選手にはその試合で100%を出してくれと言っているだけ。勝つ、負けるはこちらの責任と思っている。それがいい形となってここまで来ていると思う」と気を引き締め直すように話した。

 この日は3位の楽天が勝ったために、ソフトバンクの順位は4位のまま。しかし、首位ロッテは敗れた。ソフトバンクとロッテのゲーム差は「5」に縮まった。

 これでパ・リーグは上位4チームが5ゲーム差以内にひしめく大混戦模様となってきた。試合巧者で経験抱負なソフトバンクがここからどう這い上がっていくか。ますます目が離せない展開となってきた。

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