侍ジャパン稲葉監督が退任会見 涙で「本当にありがとう!」家族ら全ての関係者に感謝
野球日本代表の侍ジャパンを率い東京五輪で金メダルに輝いた稲葉篤紀監督が30日、退任会見に出席した。
冒頭で、新型コロナウイルス対策に従事する人々への感謝の思いを口にした稲葉監督。「2017年7月31日の監督就任から丸4年と2カ月がたちました。あっという間の気もしますし、東京オリンピックの大会期間が随分前のようにも感じます」と思いを語りつつ、「就任すると決めた時に、心の中に、オリンピックの借りはオリンピックで返すと強く誓い、すべてはここからはじまったことは昨日のことのように覚えております」と就任当時を思い返した。
選手、コーチ、スタッフをはじめ、NPB12球団や、侍ジャパンを支えた団体の関係各位、アマ野球の各団体、また強化試合などを行った海外のチームまで列挙して、侍ジャパンに関わった全ての人たちへの感謝を口にした。
冒頭のあいさつの最後に、「私の背中を押してくれて、この4年2カ月の間、私の最大の理解者であり、背中を押し続けてくれた妻、子供たちに心からの感謝を伝えさせてください」と家族への思いを口にすると、感極まり、涙ながらに「本当にありがとう!」と語った。
涙の理由を「常に、(自分は)野球日本監督という目で見て頂いていますから、家族もいろいろなことを我慢してくれたと思いますし、我慢してもらった部分っていうのは非常に大きかったですし。そういう意味で4年間ありがとうございましたという気持ちで、ぐっとくるものがありました」と語った。
会見の後半ではDeNAの山崎康晃投手がサプライズで登場し花束を贈呈した。「本当に素晴らしい形で侍ジャパンを金メダルに導いていただきありがとうございました。野球人口が減少していく中で、野球を通して日本中に最高の笑顔と勇気あるプレーで日本中を引っ張っていただいたことを本当に感謝いたします。こうして、最後に稲葉監督に直接お会いできて、本当に光栄に思います」と感謝を伝えた。