侍・稲葉監督が退任会見“恩人”野村克也さん墓前に報告「お会いして報告したかった」

家族への感謝の言葉を語った後、涙ぐむ退任会見を行った侍ジャパン・稲葉篤紀監督=グランドプリンスホテル新高輪(撮影・佐藤厚)
写真説明 :ヤクルト時代の恩師である野村克也さんの墓前で手を合わせる侍ジャパン稲葉篤紀監督(代表撮影)=2021年9月30日、都内で
家族への感謝の言葉を語った後、涙ぐむ退任会見を行った侍ジャパン・稲葉篤紀監督=グランドプリンスホテル新高輪(撮影・佐藤厚)
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 野球日本代表“侍ジャパン”を率い東京五輪で金メダルに輝いた稲葉篤紀監督が30日、退任会見に出席した。会見前の午前中には、稲葉氏がプロ選手のキャリアを始めた95年にヤクルトを率いていた、恩人の野村克也さんの墓参りをし、金メダル獲得の報告を改めて行った。

 このことについて、会見では「金メダルを獲りましたという報告をさせていただきました」と語った稲葉監督。「野村監督にはプロ野球の世界に入れさせていただき、野球もそうなんですけど、社会人として、人間性というところも非常に学ばせていただきました」と振り返った。

 自身が侍ジャパンの監督に就任してからのことに触れ、「非常に野村監督は私のことをジャパンの監督になって、表向きはいろんなことを言っていましたけど、裏ではすごく心配してくれていたという話も聞いていました」。野村さんは2020年2月に亡くなったため、東京五輪での勇姿は見せられなかった。「本当ならこのオリンピック、野村監督に見ていただきたかったなと、直接お会いして報告したかったなという思いはあったんですけど。金メダル獲りましたということと、感謝の気持ちを伝えさせていただきました」と語った。

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