侍・稲葉監督が退任会見“恩人”野村克也さん墓前に報告「お会いして報告したかった」
野球日本代表“侍ジャパン”を率い東京五輪で金メダルに輝いた稲葉篤紀監督が30日、退任会見に出席した。会見前の午前中には、稲葉氏がプロ選手のキャリアを始めた95年にヤクルトを率いていた、恩人の野村克也さんの墓参りをし、金メダル獲得の報告を改めて行った。
このことについて、会見では「金メダルを獲りましたという報告をさせていただきました」と語った稲葉監督。「野村監督にはプロ野球の世界に入れさせていただき、野球もそうなんですけど、社会人として、人間性というところも非常に学ばせていただきました」と振り返った。
自身が侍ジャパンの監督に就任してからのことに触れ、「非常に野村監督は私のことをジャパンの監督になって、表向きはいろんなことを言っていましたけど、裏ではすごく心配してくれていたという話も聞いていました」。野村さんは2020年2月に亡くなったため、東京五輪での勇姿は見せられなかった。「本当ならこのオリンピック、野村監督に見ていただきたかったなと、直接お会いして報告したかったなという思いはあったんですけど。金メダル獲りましたということと、感謝の気持ちを伝えさせていただきました」と語った。