オリックス・T岡田、九回2死で起死回生の逆転3ラン 首位ロッテ3連倒でゲーム差0
「ロッテ3-4オリックス」(30日、ZOZOマリンスタジアム)
これがオリックス・T-岡田だ。チームの絶体絶命のピンチをひと振りで救った。2点を追う九回2死一、三塁。1ボールから相手守護神・益田のシンカーを捉えると強引に右翼スタンドまで運ぶ逆転3ラン。中嶋監督ら首脳陣がガッツポーズを繰り返し、三塁ベンチから選手全員が飛びだした。
「ああいう場面でここ何年も打ってなかったし、こういう大事な戦いの中で打てたのはやっぱりうれしい。自信にしたい」
通算201本目の一発は格別の喜びがあった。が、歓喜のあと、井口監督から一塁ベースを踏んでいないとリクエストがあった。
「今まで野球やっててベースを踏まなかったことはないので。踏んだとは思いますよ。踏んでなかったらあだ名マレーロにするぞって言われていたので頼むから踏んでてくれって思いました(笑)」
結果は判定通り。17年に本塁打で本塁を踏み忘れた助っ人の名前を挙げて笑わせた。
八回に太田の一発で同点に追いつきながらその裏、2死一、二塁からエチェバリアの左前打を名手・後藤がファンブルするミスから失点。重い空気が漂ったが、それでも誰も諦めてはいなかった。
中嶋監督は「いろんなミスありましたけど、それでも諦めない。ひっくり返したのはすごい。だいぶ力が付いたのかなと思います」と手応えを口にした。
3連勝で首位ロッテとゲーム差はなくなった。苦しかった9月も11勝11敗3分けの五分で終えた。さあ10月、残り18試合。25年ぶりの優勝へ、劇的勝利で勢いに乗る。