「いい投手」DeNAスカウト評価 新潟医療福祉大・桐敷が11球団25人の前で完封
「関甲新学生野球、新潟医療福祉大4-0山梨学院大」(2日、白鴎大グラウンド)
最速150キロ左腕で今秋ドラフト候補の新潟医療福祉大・桐敷拓馬投手(4年・本庄東)が阪神などNPB11球団25人の前で、9回2安打完封の快投を披露した。ロッテの計測でこの日最速148キロだった直球に、「スライダーがよかった」と10奪三振。落ちる球や緩急も駆使し、二塁すら踏ませなかった。
コロナ禍の影響で今秋リーグ戦は1カ月遅れての開幕となり、調整も制限がかかった中でのシャットアウトに手応えをつかんだ。オープン戦では5、6回程度が最長だったが、残暑となった日差しの下で105球。最後までマウンドを守り抜いた。
安定感抜群の投球にバックネット裏から熱視線が注がれた。ヤクルトは小川GMら3人態勢で視察。DeNA・稲嶺スカウトは「バランスがいい。フォークとチェンジアップが低めにしっかりコントロールできている。いい投手です」と評価した。
ドラフト戦線では西日本工大・隅田、筑波大・佐藤隼、関学大・黒原ら、桐敷と同じ大学生左腕が豊作となっている。「意識しているところはある。新潟でも、全国で通用するんだというところを証明したい」と力を込めた。