智弁和歌山センバツ絶望 県大会準決勝敗退 中谷監督「一からやり直すしかない」
「秋季高校野球和歌山大会・準決勝、和歌山東5-4智弁和歌山」(2日、紀三井寺公園野球場)
今夏の甲子園大会を圧倒的な強さで制した智弁和歌山が、和歌山東に敗れてまさかの準決勝敗退。近畿大会への出場を逃し、来春のセンバツ出場が絶望的となった。夏に全国制覇したチームが秋の都道府県大会で姿を消すのは15年の東海大相模以来6年ぶりだった。
試合後、中谷仁監督(42)は「こういう結果を突き付けられて一からやり直すしかないなと…。(甲子園で優勝したという)プレッシャーとかではない。センバツを逃してしまったのは監督の責任ですね」と落胆した。
投打ともにかみ合わなかった。先発を託された来秋ドラフト候補の武元一輝投手(2年)は、制球が定まらず序盤に3点を失って三回途中で降板。救援したエース・塩路柊季投手(2年)も、五回と七回に長打を浴びて2失点を喫した。打線も四回まで1安打と振るわず。五回から反撃を開始したが、1点差に泣いた。
甲子園で優勝したことで、例年より新チームの発足が遅れた。さらには、コロナ禍の影響で9月の練習試合が中止になるなど調整が難しかった面もあるが、中谷監督は「単に力負け」とバッサリ。「僕も含め、また一丸でやっていくしかない」と次の夏に向けて切り替えることを誓った。