原監督攻めの采配で巨人執念ドロー “半歩後退”も九回代打・大城同点二塁打
「巨人3-3DeNA」(3日、東京ドーム)
勝利への執念が巨人・原辰徳監督(63)の采配に表れた。1点を追う九回に代打・大城が適時二塁打を放ち、劣勢ムードから引き分けに持ち込んだ。原監督は「粘りは結構あると思うんだけどね」と選手をたたえた。
リスク承知で動いた。初回、松原が微妙なタイミングで一ゴロに倒れた。すぐさまリクエストを要求したが失敗。さらに三回、2死一塁で一走の松原がけん制死すると、原監督は再びベンチを出た。だが、またも判定は覆らず、序盤でリクエストの権利を失った。
それでも攻めの采配は変わらない。代打・広岡は反撃のソロ、大城は土壇場で同点の適時二塁打をマークした。5人の中継ぎは無失点リレーと躍動。今季、一貫している思い切りのいい選手起用で執念ドローを呼び込んだ。
5日からは5・5ゲーム差で追う首位・ヤクルトとの直接対決だ。「われわれは今の立場からいくと、直接対決というのが望むところ」と指揮官。崖っぷちからの大逆転は当然、諦めていない。