巨人 阿部2軍監督を1軍作戦コーチに配置転換 打線強化へ超異例の昇格
巨人・阿部慎之助2軍監督(42)が5日・ヤクルト戦(神宮)から1軍の作戦コーチに配置転換されることが4日、明らかになった。シーズン中に2軍監督が1軍に昇格するのは超異例。“テコ入れ”を敢行して打線の強化を図り、大逆転Vを狙う。
今季の最終盤を迎え、巨人軍が強烈な“一手”を打つ。阿部2軍監督が5日から1軍に合流し、作戦コーチを担うことが決まった。シーズンの途中に2軍監督が1軍のコーチに配置転換されるのは極めて異例だ。
狙いは打線の強化だ。大失速した9月は貧打にもあえいだ。9月29、30日には2戦連続の完封負けを喫した。直近5試合で合計11得点と打線が本来の姿を見せていない。得点力アップを目指し、3日にイースタン・リーグの全日程が終了したため、阿部2軍監督を1軍に昇格させる。1軍の石井野手総合コーチが3軍のコーチに配置転換され、二岡3軍監督が2軍監督代行を務める。
存在そのものが起爆剤となりそうなのが阿部コーチだ。昨季は虫垂炎で1軍を離れた元木ヘッドコーチの代行を務めた。2軍監督として熱血指導を重ねてきた指導者としての手腕はもちろん、現役時代に正捕手、4番、主将を託された豊富な経験にも期待が寄せられそうだ。
5日は5・5ゲーム差で追いかける首位・ヤクルトと3連戦(神宮)の第1ラウンドを行う。正念場の10月に敢行した異例のテコ入れ。強力な最後の“ピース”を加えて原巨人が、大逆転でのリーグ3連覇に挑む。