オリックス・紅林 球団初10代10号 初回先制2ランは5階席への特大弾
「オリックス9-0日本ハム」(5日、京セラドーム大阪)
オリックス8連勝の立役者は19歳の紅林だった。
初回1死一塁から河野の141キロを捉え左翼5階席まで飛ばす特大の先制2ラン。「めっちゃ気持ち良かったです」という自画自賛の一発は今季10号。10代の2桁本塁打は19年のヤクルト・村上以来。球団では史上初となった。
「こんなに打てるとは思っていませんでした。去年ファームで1本しか打ってなかったので。めちゃくちゃうれしいです」
プロ2年目、開幕から出遅れた安達に代わって遊撃手としてスタメン出場。5月からは安達を二塁コンバートさせて定位置を獲得した。ハードなポジションに疲れを心配する声もあるが、現在の体重は98キロ。昨年の同時期より6キロ増だ。
「めっちゃでかくなっています。休みの日は3桁いっちゃうこともあります。気にせずいっぱい食べて気持ちよく寝る。そしたら太りました」
豪快に笑う。186センチの大型内野手は魅力十分だ。
骨折離脱した吉田正の代役3番に指名した中嶋監督は「3番は正尚。帰ってきても(紅林が)3番打てるかといったら違う。いつまでたっても三番目ですよ」と愛情たっぷりに突き放すが、頼もしい10代が快進撃を支えている。