オリックス・山本由伸 3期連続月間MVP 受賞の陰に能見コーチの存在
セ・パ両リーグは6日、9月度『大樹生命月間MVP賞』を発表し、パの投手部門ではオリックス・山本由伸投手が6月、7、8月度に続き3期連続で受賞した。山本の月間MVP受賞は自身4度目となった。
山本は9月4試合に登板し、4勝0敗、防御率0・90だった。
パ・リーグの選手で月間MVPを3カ月以上連続で受賞したのは13年5-9月・田中将大(楽天=5カ月)だけ。セ・リーグでは07年7-9月・ラミレス、15年7-9月・山田哲人(ともにヤクルト)の2人がいる。
「いい状態をキープできている。すごくうれしいです。毎試合、最少失点でいけている。試合も勝てていますし、良い感じだと思います」
好調の要因に女房役を務める若月のリードと能見兼任投手コーチの存在を挙げた。
「同じチームとの対戦も増えている。若月さんが配球のことを考えてくださった結果。サポートあってのもの。実力以上のものが出ていると思う。
能見さんは試合の振り返りだったり、試合前の調子を話し合ってやっている。的確なアドバイスで自分の成長につながっている」
能見コーチからは試合前のブルペンの状態を簡単な言葉でアドバイスをもらっていると明かす。
「例えばブルペンで力んでいるときには“落ち着いて”と、“力むなよ”ではなく、遠回しなアドバイスをもらいます。気にしすぎないくらいの、でもしっかり気づけるくらいのアドバイスもくれたり。試合中にブルペンに“どうですかね”って聞きに行ったりすることもあります。(シーズン中に)自然と始まりました。すごく的確。助かっていたので最近は求めています」
13連勝を陰で支えた存在の一人だと感謝した。
主砲・吉田正が右尺骨骨折で離脱。25年ぶりの優勝を目指す中、大きな痛手となった。「正尚さんの代わりは誰もいない。全員で少しずつカバーできたらなと思います。首位にいれている。2、3位と突き放して優勝できるように全力でやっていきたい」
山本は今季23試合に登板し、16勝5敗、防御率1・42、182奪三振。勝利数、防御率、奪三振数などでリーグトップに立っている。