セ新人王は広島・栗林?北別府学氏、2ケタ勝利、盗塁王より「日本を代表する抑え」
セ・リーグの新人王はだれ?阪神・佐藤輝、中野、伊藤将、DeNA・牧、ヤクルト・奥川、広島・栗林ら乱立する候補の中から、デイリースポーツウェブ評論家の北別府学氏は「やっぱり栗林でしょう」とOBの欲目?も手伝って鯉の守護神を“推薦”した。(記録は10月7日現在)
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栗林の防御率は0・40。今さらながらだけど、これは凄い数字ですよ。開幕の2戦目から投げ続けて自責点がたったの「2」なんだから脅威的。
次から次へと記録を作っていったよね。新人のデビューから連続無失点試合22は新記録。23試合目でオリックスに1点取られ、初失点を記録して敗戦投手になったが、負けはそれだけだからね。
新人の連続セーブ記録はDeNA・山崎康晃の9を抜いて目下13。新人の最多セーブ記録も同じ山崎の37に対して、現時点では及ばないけど、30は歴代3位でしょ。
五輪にも選ばれクローザーを任される大活躍。胴上げ投手にもなったから、そらもう記録にも記憶にも、しっかりと残る1年だったと思うよ。
投手としてのライバルはヤクルト・奥川(8勝3敗)と阪神・伊藤将(8勝7敗)かな。両チームとも優勝争いをしているから、それがアドバンテージになるかもしれないね。
しかし、抑え投手にかかる精神的な負担は尋常じゃない。毎試合、スタンバイだからね。ルーキーでこれを任されていることを考慮すれば、チームへの貢献度は、優勝を逃したチームであっても大きいはず。
たとえ伊藤や奥川が2桁の10勝を挙げたとしても、30セーブを記録している栗林の勝ち!と言いたいね。
もはやNPBを代表するクローザーといっても過言ではないでしょう。
佐藤輝は新人王へ真っしぐらだったのに急失速。終盤の印象がよくないね。それなら中野の方が可能性が高いのかな。盗塁王のタイトルを獲れば大きいよね。打力もあるし、守備力も光る。
DeNAの牧もいいね。桑田武さんが持っていた球団記録のシーズン最多安打「117」をすでに更新しているんだよね。
さて、だれが新人王に輝くのか。まあこれは記者投票だから何とも言えないね。明確な基準もないし。もし私に投票権があるなら、栗林に入れるけどね(笑い)。
新人王は1度しかチャンスがない。だから可能性のある選手は、みんな意識して獲りにいってほしいね。
新人王のような記者選考による表彰や数字を争うタイトルは、プロ野球選手である以上、どん欲に狙うべきだと思ってます。
私は新人王には縁がなかったけど、毎年、最多勝などのタイトルは狙っていた。優勝とは別に個人タイトルも大事だと思っていたからね。
リーグ優勝同様、新人王争いも興味のあるところ。みんな「欲」を出さないとね。年俸に関わってくるのだから。