日本ハム・立野 6回0封4勝目 ロッテ主軸を“完封”
「日本ハム9-0ロッテ」(8日、札幌ドーム)
首位争いを演じるロッテを、2年目右腕が黙らせた。先発の日本ハム・立野は6回無失点で自身初の3連勝。好投の要因を「何も考えてないからじゃないですか」とひょうひょうと振り返るが、マウンドでの姿は一級品だった。
140キロ台後半の直球にスプリットやスライダー、緩いカーブで相手を翻弄(ほんろう)。「気持ちだけは負けないように。勢いをつけさせたくなかった」と主軸のマーティンを3打席連続三振、レアードにも2打席の対戦をいずれも凡打に仕留めるなど“完封”。相手に三塁を踏ませない堂々の投球だった。
それでも降板後にはすぐにマイペースに戻った。「試合後のご褒美はやっぱり甘い物ですね」と好物のクレープを購入すると笑顔で宣言。「好きなときに好きなだけ食べて、試合でダメだったら自分のせいにすればいい」と割り切り方にも肝が据わる。そんな右腕に栗山監督も「状態がいいロッテ打線にしっかり投げてくれた。また一歩前に進んでくれた」とローテーションの軸として大きな期待を込めた。