法大監督が涙 コロナクラスターから復帰 敗戦も「みんなが頑張ってくれた証」

ベンチからナインを鼓舞する法大・加藤監督(撮影・高石航平)
9回、2ランを放ち三塁上でガッツポーズする法大・諸橋(撮影・高石航平)
 力投する法大・三浦(撮影・高石航平)
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 「東京六大学野球、立大8-3法大」(9日、神宮球場)

 新型コロナウイルス感染のクラスターの影響でリーグ戦への参加が遅れていた法大は初戦を飾ることができなかった。今秋ドラフト候補の三浦銀二投手(4年・福岡大大濠)は4回9安打5失点。先月25日から活動を再開し、この日までシート打撃に2度登板し、紅白戦は今月3日に1試合に実施したのみ。調整もままならなかったが、「それを言い訳にすることはできない。自分の力不足」と言い切った。

 加藤重雄監督は改めて神宮の舞台に立てたことに「負けてしまいましたけど、感謝の気持ちでいっぱいです」と率直な思いを打ち明けた。初回に1点を先制し、九回には諸橋駿外野手(4年・中京大中京)が左翼へ2点本塁打。粘りを見せ、「みんなが頑張ってくれた証じゃないかな」とナインを称えた。

 試合後の会見では活動停止期間中を振り返り、涙が頬を伝った。「全力で戦っていますけど、そんなにうまくはいかず」と、まだまだ選手の動きにブランクがあるのは事実だ。連係ミスも出た中、「練習不足とは言いたくない」と指揮官。エース兼主将も「やるからには勝ちたい」と前を向いた。

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