法大・山下 MAX151キロで猛アピール 運命の日を前に強烈印象
「東京六大学野球、立大4-1法大」(10日、神宮球場)
今秋ドラフト候補の山下輝(ひかる)投手(4年・木更津総合)が11日のドラフト会議前、最後の登板で7回7安打2失点。12三振を奪い、和田TAが視察した阪神含む5球団スカウトへのアピールに成功した。
大型左腕がドラフト直前に強烈な印象を残した。敗戦投手となったが、山下輝が今秋初登板で上々の投球。巨人など複数球団が、前日としては異例のクロスチェックを敷く中、ポテンシャルの高さを示した。
部内で新型コロナウイルスのクラスターが発生した影響で調整不足の中、急ピッチで仕上げた。直球は自己最速にあと1キロと迫る151キロ。スライダー、ツーシームもキレ味十分で「夏に取り組んできたことを出せた」と進化を証明した。
楽天・後関スカウト部長が「春よりもボールの力が出てきた。(指名が)上位になってもおかしくない」と評価したように、ドラフト戦線にも影響を与え得る。「まずまずの結果かな」と山下輝。力は尽くした。あとは天命を待つのみだ。
◆山下 輝(やました・ひかる)1999年9月12日生まれ、22歳。千葉県出身。左投げ左打ち。投手。188センチ、100キロ。小3から岩根フェニックスで野球を始める。岩根西中では軟式野球部に所属。木更津総合では1年夏からベンチ入りし、17年侍ジャパン高校代表。法大では3年春から公式戦登板し、通算14試合4勝5敗。50メートル走6秒2、遠投110メートル。