楽天・石井監督 サプライズ指名連発の狙い説明「スカウトの皆さんが見てくれている」
「プロ野球ドラフト会議」(11日、都内ホテル)
楽天の石井一久GM(48)が独自路線を貫いたドラフトを総括した。
「非常に良いドラフトになったと思います。全体的にはバランスというか、次世代を担っていける選手を指名できたことが良かったかなと思います」
1位では吉野創士外野手=昌平高=を単独で指名。2位は安田悠真捕手=愛知大=、3位は前田銀治外野手=三島南高=と、全国的には無名の選手の指名が相次いだ。
それでも石井GMは「名前がすごく分かる方が想像しやすいのかもしれないですけど、スカウトの皆さんはコロナ禍で大変な中でも、選手を担当地区で見てくれている。それだけの情報や映像がある中から、僕も一緒に見て、この選手に来ていただきたいという方が今日のメンバーだと思う。そこはすごく満足している」と納得の表情を浮かべた。
監督兼任としては初めてのドラフトとなった。短期的な結果が求められる監督業と中長期的な視点でチーム作りをしなければならないGM業。端から見れば相反する2つの肩書を背負っての指名に「監督で言えばバリバリの即戦力10人欲しいですよね」と本音もこぼれた。
それでも「中長期的にチームを支えられる選手の方が今のチームには必要だという判断を、監督じゃない僕が判断した」と説明。「そこで今後を担ってもらう選手というのが、ちょっとウエートが高くなった」と語り、未来を見据えた指名になったことを強調した。