ロッテ 2位でもM9!オリックスとの最後の直接対決制した 佐々木朗で51年ぶり点灯

 マジック「9」が点灯。色紙を手にガッツポーズする佐々木朗(撮影・神子素慎一)
 力投する佐々木
 オリックスに勝利し、タッチを交わす佐々木朗、井口監督ら
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 「オリックス1-6ロッテ」(14日、京セラドーム大阪)

 マリーンズファンの拍手喝采を浴びながら、ロッテ・佐々木朗は「M9」の色紙を掲げてほほ笑んだ。6回5安打無失点8奪三振の力投。7度目の挑戦で0・5差の2位ながら、51年ぶりとなる優勝マジック「9」をともした。

 「勝ったらマジック(というところ)で、なかなかつかなかった。チームとしても個人としても負けられなかったので本当に良かった」。同級生の宮城との投げ合いも制して喜び倍増だ。

 プロ初の中6日。後先考えず、初回から飛ばした。2死一塁からチーム13被本塁打の杉本の2、4球目に、公式戦最速タイの158キロを2度マーク。5球目に右前打を浴びたが、続くモヤを二ゴロに打ち取って無失点。二回以降は立ち直り、三振の山を築いた。

 宮城と初の投げ合いでスイッチも入った。高校日本代表時代のチームメートでプロ入り後も話し込む仲。「見た目通りの柔らかい感じで、本当にいいキャラクター」と評する左腕の投球をキャッチボール中にチラ見しながら好投につなげた。六回2死一塁で中川圭を157キロ直球で空振り三振に打ち取ると、思わず「よしっ」と声が出た。

 5月から先発に加わり、声をかけてくれる先輩投手陣に感謝する。初戦の小島の涙、2戦目の石川の完投を見て「そういった思いも背負って投げた」と好投につなげた。

 井口監督は「正味ルーキーみたいなピッチャーだけど、本当によく投げてる。(今は)自信を持って投げられている」と残り10試合での働きにも期待を寄せる。令和の怪物を中心に、16年ぶりのリーグ制覇に向けた歩みを進めていく。

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