ヤクルト・奥川 空回り3回途中5失点 珍し初回にボーク&暴投
「阪神11-0ヤクルト」(19日、甲子園球場)
大一番の舞台で、ヤクルト・奥川が唇をかみしめた。今季最短となる3回2/3を7安打5失点と誤算。「先発としての仕事ができず悔しい。チームに申し訳ないです」。勝利だけを誓って投げた65球。強い思いが空回りした。
初回に3点を失うと、四回には雨にも泣いた。突如雨脚が強まり、26分間の中断。続投となったが、木浪に二塁打を浴び、投手の青柳にも四球。島田に中前適時打を許したところで降板となり、10勝目はお預けとなった。
初回にはプロ初のボークに、珍しい暴投もあった。優勝マジック「4」が点灯する中で迎えた天王山。「特別な感情もあったかもしれない。そういうときもあるのかな」とは高津監督。マウンドで味わった悔しさを、奥川は必ず成長に変えてみせる。