巨人・亀井引退会見「今だから言いますけど、WBCに選ばれたくなかった」飛躍の1年に
巨人の亀井善行外野手(39)が21日、東京都内で引退会見を行った。故障と戦いながらも勝負強い打撃や俊足強肩を生かした守備力を武器に巨人一筋17年間プレー。引退の要因を昨季痛めた股関節などの影響と説明。自らの口で決断への思いを明かした。
亀井は上宮太子高から中央大を経て、04年のドラフト4巡目で巨人に入団した。大きな転機を迎えたのは09年。第2回WBC日本代表に選出され世界一を経験。この年は初めて規定打席に達し日本一に貢献。球団タイのサヨナラ本塁打3本を含む自己最多の25本塁打をマークした。
「正直、今だからいいますけど、(WBCに)選ばれたくなかった」と明かす。
「実績の無い自分が行くのはつらかったですし、他にもたくさん実績を残した方が落選していくのを見て辛い思いもしました。でも結果として世界一をとれたのは力をもらえたというか、その年に初めて規定打席に乗ってゴールデングラブもとらせてもらった。自分だけちょっと違うというのは感じていて、辛かったですけど、選ばれたからには選ばれなかった人たちのためにも、試合では貢献できないかも知れないけど、声出し、雑用で貢献したいと思ってWBCには行きました」と振り返った。
23日のホーム最終戦・ヤクルト戦(東京ドーム)後にセレモニーを行う。