履正社敗戦で来春のセンバツ遠のく 京都国際に完封負け 岡田監督は来年3月末で退任
「秋季高校野球近畿大会・1回戦、京都国際3-0履正社」(23日、皇子山球場)
履正社(大阪3位)が京都国際(京都1位)に完封負けを喫し、1回戦で姿を消した。チームは、来年3月末で退任予定の岡田龍生監督(60)との最後の甲子園を目指していたが、来春のセンバツ出場は厳しい状況となった。
序盤は両者無得点の攻防を見せたが、三回に先発の今仲巧投手(1年)が3安打を浴びて先制を許した。反撃を試みたいところだったが、打線は京都国際のエースで来秋ドラフト候補の森下瑠大投手(2年)の前に、六回まで三塁すら踏ませてもらえず。七回2死一、三塁の好機も無得点に終わり、悔しい完封負けとなった。
指揮官は「森下君の低めの変化球をどう切れるかというところだったんですが、それが全くできていなかった。完全に術中にハマってましたね」と脱帽。「これでは(センバツも)全く話にならない。今日で自分たちのレベルが分かったと思うので、夏に向けて練習を充実させていくしかない」と奮起を促した。
2019年夏に履正社を全国優勝に導いた岡田監督は、来年3月に退任し、同4月から母校・東洋大姫路の新監督に招へいされることが決まっている。そのため、来春のセンバツを決めたいところだったが、当確ランプをともすことができなかった。
この日でいったん区切りとなり、履正社野球部への思いを問われた岡田監督は「(就任から)35年ほどですか、長い間何も無いところからスタートしたのでもちろん色んな思いはあります」と振り返ったが、「子供たちには関係のないこと。甲子園を目指してやってると思うので、生徒らには次の夏に向けてしっかり力を付けてほしい」とナインの成長に期待を寄せた。