尽誠学園が準々決勝進出 主将の仲村、スクイズ失敗も切り替え決勝点

 「秋季高校野球四国大会・1回戦、尽誠学園5-4高知中央」(23日、坊っちゃんスタジアム)

 香川2位の尽誠学園が高知3位の高知中央を破り、準々決勝に進出した。

 3点差を追いつかれた直後の八回1死三塁、主将の仲村浩佑外野手(2年)がしぶとく一、二塁間を破り、決勝点をたたき出した。安打の直前にはスクイズを試みるもファウルとなり“失敗”。気持ちが切れかけたが、ホームに突入してきていた三塁走者・是沢磨秀捕手(2年)の「切り替えろよ!」というゲキと笑顔で気持ちを立て直したという。

 この日の朝には兄の光陽外野手(19)=国学院大1年=から応援のLINEが届いた。「頑張れよ」の言葉に、「勝つわ」と返信したという。兄は昨年8月の交流試合で甲子園の土を踏んだ。その背中を追い、兄と同じ尽誠学園の一員として聖地を目指す。

 準々決勝の相手は強打を誇る徳島1位の鳴門。「まだまだ守備に甘さがある。自分たちはチャレンジャーとして気持ちを切らさずにやりきりたい」と、前を向いた仲村。強豪へ真っ向勝負を挑む。

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