阿南光が準々決勝進出 プロ注目左腕・森山が4安打完封 次戦は明徳「怖がらずに」
「秋季高校野球四国大会・1回戦、阿南光2-0西条」(23日、坊っちゃんスタジアム)
1点を争う投手戦を阿南光が制した。エース左腕・森山暁生投手(2年)は9回4安打完封勝利。準々決勝に駒を進めた。
NPB4球団のスカウトが視察に訪れる中、初回から「ストライク先行」の意識を強く持ったという森山。この日の最速137キロの直球と90キロ台のカーブのコンビネーションを中心に、五回の先頭打者まで無安打の抑えた。その後は走者を背負いながらも得点は許さなかった。
打線は八回、1死二塁から4番・木村一政内野手(2年)と5番・直江優多外野手(1年)の連続適時打で2点を奪いエースを援護。チャンスを作りながらもあと一本が出ない中で、中山寿人監督(59)の「粘って粘って、しびれる展開にもっていこう」という“指示”通りに勝利を奪った。
夏の甲子園で初戦敗退を喫した後、秋の県大会前には腰を痛めるハプニングもあった森山。試合に登板しながらも治療を続け、今ではまったく影響はないという。24日の準々決勝の相手は昨年の秋王者・明徳義塾。同じ左の吉村優聖歩投手(2年)との投げ合いに注目が集まる。「怖がらずに思い切って投げたい」と、真っ向勝負を誓った。