和歌山東 初センバツ出場当確星 ダークホースの快進撃止まらん
「秋季高校野球近畿大会・準々決勝、和歌山東3-2京都国際」(24日、皇子山球場)
公立の和歌山東が今夏甲子園4強の京都国際を接戦で下し、春夏通じて初の聖地となる来春のセンバツ出場を当確させた。
積極的な姿勢が勝利を引き寄せた。初回、いきなり2死満塁のチャンスを作ると、田村拓翔投手(2年)の中前適時打で2点を先制。五回にも四球から犠打などの小技を絡めて1点を追加した。
投げては先発の田村が五回途中1失点の力投。後を継いだサイドスローのエース・麻田一誠投手(2年)は「絶対に甲子園に行くという気持ちだけだった」と、九回に被弾しながらも強気な投球でリードを守り切り、うれし涙を流した。
同校は2010年に野球部が軟式から硬式に移行。それと同時に、07年春に和歌山商を甲子園出場に導いた米原寿秀監督(46)が就任した。そこから約11年。今秋は和歌山大会で今夏の全国覇者・智弁和歌山を撃破するなど快進撃を続け、ついに悲願だった聖地への切符を手中に収めた。
「もちろん粘り強くやってくれたこの子たちの力もある。でもそれだけじゃ絶対ない。サポートしてくれた人たちに感謝したい」と喜びをかみ締めた米原監督。春切符をつかんだ勢いのままに、まずは近畿の頂点を狙いに行く。