工藤監督、選手とともに歩んだ7年間「監督は偉いのでなく、みんなとともにある」
ソフトバンク・工藤公康監督(58)が27日、福岡市内で退任会見を行った。スーツ姿で登壇。就任以来7年間の思いを熱く語り、最後は王貞治会長から花束を渡された。
7年間を振り返って工藤監督は「たくさんの思い出もあります。辛い時もありました。でも、僕にとってのこの7年間というのが、夢の様な素晴らしい日々を過ごさせて頂きました。これも本当に選手達が頑張ってくれたのがもちろんですけど、彼らが変えてくれたという風に思っています」と切り出した。
工藤監督は秋山前監督の後を受け、2015年から7シーズン務めた。就任初年度の2015年でリーグ制覇と日本一を成し遂げるなど、2017年から2020年まで日本シリーズを4連覇という成績を残した。就任以来リーグ優勝3回、2位3回と3位以下になることはなかったが、今季は初のBクラスとなる4位が確定し、CS出場も逃した。25日付で退任となった。
昨季まで、4季連続日本一。その原動力を振り返った。
「15年に優勝した時、調子に乗っていたところもあったと思いますが、そういう中でも選手たちが、僕に無言ではありましたけど、色んなことを教えてくれたのが僕自身を変えるキッカケになりました」
転機があったことを明かす。16年はリーグ2位、日本シリーズ進出を逃した。そして17年から日本シリーズ4連覇を果たした。
「17年に優勝ができて監督という仕事は偉いのではなく、みんなとともにある。そういうことを芽生えさせてくれた。僕に反省とこれからの課題をくれたことで変われたのかなと思います。その後4連覇できたのも選手たちの頑張りでありますし、コーチ陣、スタッフが支えてくれたおかげだと思います」。
選手とともに、工藤監督も成長してつかんだ4連覇だった。