優勝のオリックス・中嶋監督 悔しさ乗り越えたオリ党へ「本当にお待たせしました」
オリックスが27日、25年ぶり13度目(前身の阪急時代を含む)のリーグ優勝を決めた。2位ロッテが同日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)で敗れ、オリックスの勝率を上回ることができなくなった。
優勝が決まった瞬間、京セラドームに待機していた選手たちはグラウンドで歓喜。無観客のグラウンドで、マウンド付近で中嶋監督を胴上げし、3度宙を舞った。
中嶋監督は記者会見で「本当にうれしいです。(胴上げは)引退の時以来、怖いイメージがあったが、怖さのなかにうれしさがありました」と感無量の表情。2年連続最下位からの快挙だが、「何言ってんだこいつと思われると思うが、(開幕前から)トップを取ってやろうと。(力は他球団に)ひけをとるものではない。選手ひとりひとりの力が結集したのかなと思います」とうなずいた。
エース山本由伸、打の吉田正を中心に若手も育成しながら導いたV。「25年かかったんですけど、今いる選手に何とか優勝を経験して欲しかった」と振り返った。
何度も悔しさを味わってきたオリックスファンにとっても、待ちに待った優勝だ。指揮官も「お待たせしました。おめでとうございますと言いたいです」と、笑顔でメッセージを送った。