ソフトバンク・工藤監督が退任会見「常に勝ち続けて」 続投要請を固辞

 在任7年で3度のリーグ制覇と、パ・リーグ史上初の4年連続を含む5度の日本一に導いたソフトバンク・工藤公康監督(58)が27日、福岡市のペイペイドーム内で退任会見を行った。工藤政権では初、チームとして8年ぶりのBクラスに辞任を決意した。

 「敗戦の責は将が負うものだというのが僕自身あった。チームが再スタートする意味でも、そこは責任を持って(辞任)するべきだと思った」

 勝利にこだわり続けたからこそ、引き際も潔かった。度重なる続投要請を固辞し、最終的な決断を下したのは10月初旬。就任後では初の8連敗を喫している期間だった。

 1995年に加入したダイエーに5年在籍。99年の、福岡移転後初優勝では熱狂の真ん中にいた。「99年は代えがたい感動と達成感を味わわせていただいた。ファンの皆さんに受けた恩を、少しでも返せるよう精いっぱいやってきた」と恩返しの日々を振り返った。

 「プレッシャーも、耐えないといけないところも、苦しい中で試合をやり続けないといけないところもあるけど、必ず勝った時の喜びが帳消しにしてくれる。常に勝ち続けられるように、一人一人が信念とか、たくさんの人の思いを背負って戦い続けてほしい」。今後のチームへ、ラストメッセージを送った。

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