オリックス・宮内オーナー 万感5度胴上げ 「冥土の土産を」チーム愛実った

 25年ぶりの悲願を果たした宮内オーナーも歓喜の舞(撮影・坂部計介)
 25年ぶりの優勝に笑顔を見せる宮内オーナー(中央)
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 オリックスが25年ぶり13度目のリーグ優勝を果たした。27日、2位・ロッテが楽天に敗れ、確定した。25日に全日程を終えていたため、この日は中嶋聡監督(52)以下、ナイン、スタッフらが京セラドーム大阪に集結し、仙台の戦いを見届けた。

 オリックスとなってからは25年ぶり3度目の優勝。宮内義彦オーナー(86)は万感の思いに浸った。

 京セラドーム内で“その時”に備え待機していた同オーナーもグラウンドでの歓喜の輪に加わり、中嶋監督に続いて5度、胴上げされた。

 1995、96年のパ・リーグ連覇は遠い昔。Aクラスも2014年が最後という低迷。17年の春季キャンプ視察では「順調というけれど、最下位が順調ならまた最下位。目の色変えてクレイジーなキャンプをやっているなら違うけど」と話した。

 18年の西村前監督就任あいさつの際には「記憶の中にあるがあれは前世紀の話。新しい歴史を作らないと」。

 さらに19年の激励パーティーは「私も相当な年になってきました。早いところ冥土の土産をつくってもらいたい。少し焦ってます。土産がないまま『えんまさん』に会うのはまずい」。

 近年、厳しい言葉もいとわずチームに投げかけ続けたのも、愛情の裏返しだ。そのチーム愛が、ついに実った。選手たちに負けない、とびっきりの笑顔がそれを物語っていた。

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