岡田彰布氏 オリックスはスカウティングと育成が一体に

 オリックスが25年ぶり、13度目のリーグ優勝を果たした。27日、2位・ロッテが楽天に敗れ、確定した。

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 オリックスの勢いを感じたのは交流戦中だった。もともとピッチャー陣はそろっている印象があったが、杉本、紅林ら野手で核となる新戦力が出てきた。終盤に中心打者の吉田正を欠いた影響を感じさせなかったのは、新たな選手たちの台頭があったからだろう。

 そのポイントとして挙げられるのはスカウティングと育成が一体となって選手を作ったことに尽きると思う。ドラフト戦略に関してもスカウト陣の体制が変わって、誰もが認める即戦力ではなく、独自に判断して宮城や紅林など高校生を上位指名するようになった。

 その選手たちを、新しくできた舞洲の球団施設で育成していく。ハード面を見ても野球をやるには十分と言える設備となっており、選手にとってはありがたい環境と言える。宮城や紅林など、高卒2年目でも伸びてくる選手が多いのは、スカウト陣がきっちりと選手を見極め、しっかりと育てていくシステムが整備されていることが大きいのではないだろうか。

 杉本に関してはオリックスの監督を辞めてから、彼が社会人だった時にイベントで会ったことがあった。その時に「どうしてもプロに行きたいんです」と強い気持ちをのぞかせていた。ドラフト10位からここまで大成した要因には、本人の強い向上心があったからだと思う。(デイリースポーツ評論家)

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