新庄剛志氏 日本ハム監督就任が正式発表 抜群の発信力、稲葉GMとチーム再建へ

 プロ野球の日本ハムが29日、次期監督に球団OBで、阪神、米メジャーリーグでも活躍した新庄剛志氏(49)に決まったと発表した。

 日本ハムは10年間指揮を執った栗山英樹監督の今季限りでの退任が発表され、監督人事が注目されていた。球界復帰は引退した06年以来となる。稲葉篤紀GMとのタッグで、チームの再建を図る。

 89年ドラフト5位で西日本短大付高から阪神に入団した新庄氏は、90年代の阪神を象徴する選手として記録以上に記憶に残る選手として活躍。米国ではメッツ、ジャイアンツに所属し、日本ハムでは04年から06年までプレー。勝負強い打撃と、鉄壁の外野守備以外にも、抜群の発信力で存在感を示した。

 06年の開幕直後、試合中に同シーズン限りでの引退を表明。シーズンを球団の北海道移転後初となる日本一で終え、言葉通りに引退した。その後はタレント活動や、インドネシアのバリ島での生活を送るなどしていたが、19年にインスタグラムで現役復帰を宣言。実際に20年のトライアウトに日本ハムのユニホームで挑み安打も放った。NPB球団での現役復帰はかなわなかったものの、大きな話題になった。

 ◆新庄 剛志(しんじょう・つよし) 福岡県福岡市出身。西日本短大付高から、阪神のドラフト5位でプロ入り。01~03年のメジャーでのプレーを経て、日本ハムで国内復帰を果たした。06年で引退。選手としての通算成績は、NPBで1309安打、205本塁打、716打点、打率・254。MLBで215安打、20本塁打、100打点、打率・245。日米通算で1524安打をマークしている。また、優れた守備を見せた選手を表彰するゴールデン・グラブ賞は阪神で7回、日本ハムで3回の合計10回受賞している。

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